南国土佐を後にして。

Hirome

高知の夜。
高知城下にある「ひろめ市場」は、ちょっと異国的なエネルギーに満ちた不思議な空間でした。
めいめいが好きなものを食べて、知らない人どうしでもすぐに会話がはじまって、
大人が酒かっくらってる隣で、制服の高校生がノート広げてたりするような。
これは面白いなー、と思う一方で、これが土佐のお国柄なのだなーとも思いました。
例えばこのしくみをそのまま下北に持ってきたところで、
このバイタリティとか暖かさとかゴチャゴチャ感は再現不可能だと思うのです。

その逆に、大間でしかできないこともある。絶対にある。
えちごやは、その唯一無二のものを掘り当てて(もしかしたらまだ誰も気づいてないかもしれないし)、
「大間ってこうなんです!」と胸をはってエバれる素敵なサムシングを提供することなんではないか。
とおぼろげながらも目標が見えてきた高知の旅なのでございました。

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えちごや、久礼丼に舌鼓をうつ。

Tanaka_sengyo
※マグロは見慣れていても、こういう状態の魚を見るとわけもなくコーフンしてしまう。

中土佐町久礼(くれ)にある「大正町市場」にて遅めの昼食。
ここの新名物が『久礼丼』
市場の食堂で白飯だけもらい、具は市場内のお店から好きなものだけチョイスできるというナイスな丼。
新鮮な海の幸(生の鰹もある!)のほかにも、美味しい野菜のかき揚げとか、デザートもあるでよ。

Kuredon
※自分が食べるくせに、具の並べ方にやたらとこだわってしまう。

市場は昔ながらの懐かしい雰囲気で、
美味しそうな魚をさばいてるオバチャンに「食券1枚分だけちょーだい」とか気軽に話しかけてしまいました。
食べるだけではなくて、コミュニケーションの楽しみがある場所でした。
ワイのように「おばあちゃんっ子」属性のある人なら、かなり胸がキュンキュンすること請け合いです。

あと、わざわざここに書くことでもないんですが、
土佐の「鰹のたたき」はタレが酸っぱくないのが驚きでした。
柑橘の爽やかさはあるのですが、酸味よりも甘みのほうが強い。
今までのタレは何だったのだ~というくらい美味しかったです。

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えちごや、道の駅とおわで童心にかえる。

Towa
※細かいところばかり見てしまい、道の駅の全景を撮影していないことに気づいたのは、
大間に戻ってきてからでした(涙)

さて、この日の最大の目的であるところの『道の駅とおわ』に到着です。
日曜日だということもあってか、大変な賑わいでした。
これまでワイが道の駅に対して持っていた
「トイレ休憩用スポット」「観光客用のみやげもの売り」的なものとは一味違うな、
というのは一歩足を踏み入れてすぐに感じました。

なんというか、お客さんが「ギラギラ」してるんです。
ここにだったら何か面白いものがありそうだな~みたいな期待感がすごいのです。
実際、この日は「四万十川の中心で○○を叫ぶ」と題された、大声大会が開催されてたりして、
非常にアグレッシブにお客さんに「楽しさ」を提供してるんだな、と感銘を受けました。

Ayu
※頭からバリバリ食える!塩加減が絶妙!

Mochi
※3人で超高速で搗きながら返す!熟練の技!
 えちごやも挑戦しましたが、単に餅の上を叩いてるだけでした。

四万十川の天然鮎の塩焼きあり、餅つきあり、地場の野菜ありと、
とりあえずここに来ておけば間違いない、的な。
道の駅という形態にこだわらずとも、
そんな観光の中心的役割を果たすものが大間にもあればいいなぁと切実に思いました。

ここで専業主夫川ちゃんの指導のもと、マイ箸づくりに挑戦しました。
素材はサルトリイバラという山に生えてるツル性の植物です。
箸の先になる部分を小刀で削っていくわけですが、これが面白い!
四万十川のせせらぎを聞きながら、無心になれた瞬間でした。

Kawachan
※なぜかいちばん「大間のひと」っぽい川ちゃん。

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えちごや、良い意味で脳天直撃される

【2008年11月2日】
さて、前日の余韻(二日酔いのことではありませぬ)もさめやらぬまま、今日はみっちりと四万十川流域でバリバリ活躍されている方々を訪れて参ります。

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まず最初に伺ったのは、「シマントウォンテッドジャーキー」の加工場。
農作物を荒らす害獣として捕獲された野生の鹿を商品にしています。
しかも、味付けには地元産の酒や醤油を使うこだわりの品なんです。
さらにパッケージが超かわいい~(写真はのちほど)

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加工場のお向いさん。
百々世庵という宿泊施設なんだそうです。古民家をそのまま利用しているそうで、常に予約でいっぱいらしいっす。泊まりたい!

さて、続きましてはサコダデザイン代表 迫田司さんこと、サコちゃんのおうち訪問です。
迫田さんは(…と改まると妙に恥ずかしい)は熊本県生まれで、大手印刷会社に勤務の後、西土佐に移り住んだという異色のデザイナーなのです。

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おおっと!いきなり「マグロ一筋」がお出迎えだぜ。

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サコちゃん近影。すべて手作りの木賃ハウスをバックに

さらにサコちゃんが凄いのは、お米も自分でつくってるという現役バリバリの農家でもある、ということでしょう。この日は愛媛大学の学生さんたちも参加してイネコキをするそうです。モミガラが体の中に入ると非常に痒くてたまらなくなるので注意。

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イノシシの被害も甚大らしく、地面がでこぼこしてるのは全部イノシシの仕業


サコちゃんのデザインを見てほっこりするのは、
四万十川の風景を見て「ああ、懐かしいな」と思うのと同じなのかな、と思いました。
それは自分の根っこにあるものをちゃんと見つめて、そこから出てきたものをまっすぐにお客さんに届けることの大切さ、に通じるんだろうとも感じました。

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えちごや、四万十で龍馬に会う

【2008年11月1日】
羽田から空路、高知龍馬空港へ。超快晴。

空港に降りた瞬間「あ、暑い!」体感としては大間の7月上旬くらい?
思わず重ね着していた長袖を脱いで、テーシャッツ一枚になりました。
町のあちこちに植えられているヤシの木みたいのが、いやが応にも南国気分を盛り上げるのですが、そこで浮かんでくるのがペギー葉山の『南国土佐を後にして』なあたり、昭和世代丸出しなワイです。
レンタカーで梼原(ゆすはら)町へ。

車窓からの景色がなんとも郷愁をかきたてるものばかりで、なんかもう、その辺を流れてる川を見るだけで「おお!四万十の清流!」とかコーフンしてたら、それは四万十川じゃなかったりとか、初っ端から「旅行にありがちな妙なテンション」になりつつ、今日のメインイベント”また旅プロジェクトシンポジウム”の会場「ゆすはら座」に到着。なんとも趣のある木造の芝居小屋です。

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シンポジウムが始まるまでの間、地元の有志による観光ガイドつきで(なんと龍馬のコスプレ!)龍馬脱藩の道を散策。竹林をすたすた歩いていく龍馬(のコスプレをしたガイドさん)の姿に、歴史のロマンを感じました。

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ナイス笑顔

シンポジウムは、われらが組長・島康子による基調講演で幕をあけました。ワイとゑび姉さんには、重大なミッションが課せられていました。それは、あおぞら組の活動を紹介するという場面で「よぐ来たの~!」と大漁旗を振りながら舞台に上がること!ここで「…シーン」とかなったら、四万十川に入水するしかないと思ってましたが、高知のみなさんは温かく笑ってくれました。ほっ。

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マグロのぼりも紹介したヨ

基調講演、パネルディスカッションが終わったあと、座学の会場へ。
どのテーマも面白そうだったんですが、ワイは「四万十川の紙文化」のコースへ。講師のロギールさんは、オランダで和紙に出会い、和紙に魅せられて日本に移住したそうです。和紙の原料にこだわり、水にこだわり、今は梼原町で手漉き和紙作家として活躍しておられます。上のゆすはら座の写真で、天井に飾られているのがロギールさんの作品です。

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雲の上のホテル、超オサレ

シンポジウム終了後、地元の「雲の上のホテル」へ。外観はとても現代的なんだけど、木をふんだんに使っていて北欧の素敵なコテージ風です。地元のかっちゃによる地域の伝統料理(サバの寿司が最高に美味しかった!あと栗も!)、鰹のたたき、キジ鍋、カルスト牛の焼肉など、まさに酒池肉林。

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サバが一本ごろーんと豪快、柿の天ぷら、秋に取れる四方竹、超大きい栗!

途中、高校生によるお神楽があったりして、ああ~ん、今旅してる~~!気分が最高潮に。
こういう気持ちになれるからこそ、人は旅に出るのでしょう。そして、そういう驚きを受け止められる感受性があるうちは、ワイも大丈夫かな?と思いながら就寝。

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レストランに面した池の上に舞台がしつらえられ、幻想的な光景!

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えちごや、四万十を旅する(序章)

Dabada


たらこです。
いきなりのふざけた写真ですみません。今日から数回のシリーズで「えちご屋四万十を旅する」の巻と題して、お送りしたいと思います。
前回のエントリーで、四万十ドラマさまご一行様と畠中ねーさんを大間にお迎えしたわけですが、今回はヤッコ、ゑび姉、たらこの「えちご屋トリオ」が四万十に乱入、さまざまなシゲキ物に触れたのでございます。

それでははじまり~。

【10月31日】
17時の終業のチャイムがなると同時に「おつかれさまでしたー」と、
そのまま野辺地へ直行。

みぞれまじりの冷たい雨が降っているので、これから向かう四万十川の気候のイメージができず。いくら暖かいとはいっても、まさかテーシャッツでいいということないだろう。うーんうーんと悩みつつ、その日は23時に東京に到着。品川で一泊。
…明日につづきます。

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